牧師のブログを再開しました。

11月7日(水)「ユダヤ人迫害 向き合う仏」「収容所跡を次々記念館に」という見出しで朝日新聞朝刊にフランスがドイツと同じようにユダヤ人迫害を行ったという記事が掲載されました。
それは、1940年6月ドイツに敗れたフランスは首都をビシーに移し対独協力政権を作り、「反ユダヤ法」を制定し、ユダヤ人の迫害を行った負の遺産を正面から向き合うオランド政権に関する記事でした。
時を同じくして「サラの鍵」をDVDで観ました。この映画は、2006年に出版されたタチアナ・ド・ロネの小説を原作として2010年に公開されたフランス映画です。

 夫と娘と共にパリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリアが祖父母から譲り受けて住んでいるアパートに、1942年のヴシー政権によってユダヤ人達の大量検挙事件の時、検挙されたユダヤ人夫婦の10歳の娘サラを探す物語が主なすじとなっています。
そこには非人間性の残虐性と悲しみと痛み、真実をひたすら追い求めるものの苦しみと、真実に出会ったものの慰め等が描かれていました。
あらためて、人間の罪深さとそこからの赦しなくして生きられない人間を見出すことになりました