イースターエッグ

 エスは言われた。「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。               新約聖書 ヨハネ福音書11章25節
 キリスト教会にとっての二大祭りの一つがイースター即ち復活祭です。復活祭は月日(つきひ)が定まっていない移動祝日です。キリスト教会のうちで、復活祭を最後の晩餐の記述にあるようにユダヤ暦のニサンの月の14日に守るべきであるという人と、その後にくる日曜日にすべきであるという人がいて論争が起こりました。
 そこで325年の第1回ニカイア総会議で、復活祭は春分後の最初の満月の直後の日曜日とすると定められました。これはユダヤ太陰暦太陽暦を調和させたものです。春分の日は3月21日とされたので、復活日は3月22日から4月25日の間となります。
 今年は4月24日がイースターとなりました。この日に大間々キリスト教会では、たまねぎの皮と一緒に卵を固く茹でて褐色に染めてそれを配りお祝いをしました。 
 何故、イースター(復活祭)に卵が用いられるのでしょうか。 それは生命の始まりを象徴しているからです。イエスキリストは、今から約2000年前の22日の金曜日の午前9時ごろ十字架に架けられて、午後3時頃息を引き取りました。そして、死んで3日目にあたる24日の日曜日の早朝、甦りました。ちょうどひよこが卵の殻を破って出てくるように、キリストも死という殻を破って復活したからです。

 今から約2000年前、最初のキリスト教会のクリスチャン達も、家族、友人、知人の死を目の前にして悲しみを経験しました。            

                           そんなクリスチャン達にイエスの弟子であったパウロは、「イエス様は死んで甦りました。そして、イエスを主と信じて死んでいった人々もやがてイエスのように復活します。」だから、決して悲しみ沈まないようにと励ましました。
さらに、パウロは、「クリスチャンたちは眠っているだけなのです。そして復活され天に行かれたイエスは再び天から下ってきます。その時、死んだクリスチャン達がまず甦り、それから生き残っているクリスチャン達がそのまま復活のイエスのような体に変えられて永遠に主と一緒に住むことになります。」と教えました。

 ですから、クリスチャン達にとって死は恐怖でもなく、絶望でもありません。復活を信じるクリスチャン達にとって、希望であり、慰めなのです。                  その保障として既にキリストが甦られたのです